みなさん、転職活動をしたことはありますか?
世間的に社会人3~5年目になると転職をする人が増えるようです。 中でも3年目が最も多いらしい。
僕が転職したのは6年目の冬でした。
今回は、しがないサラリーマンであった僕の初めての転職活動についてご紹介します。
これから転職をする人のために少しでも参考になれば幸いです。
今では立派な無職です。
当時の備忘録も兼ねています。
転職のきっかけ
僕は大学卒業後、地元のIT企業に就職しました。
歴史がけっこう長めの会社だったため、古くからの慣習がいろいろありました。
毎週月曜日には社訓を社員全員で唱える、IT企業なのに新しいことに挑戦すること機会が少ない、年功序列制度、新人による忘年会の余興、15時になるとオフィスにラジオ体操をやるなどなど。
そういった文化に少しずつ嫌気が差していたので、会社への帰属意識を持つことはありませんでした。
転職については大体3年目くらいから考え始めていましたが、実際の行動には移していませんでした。
ですが、ここで転機が訪れます。
適応障害になる
転職活動をしないまま社会人5年目になり、その年の冬、適応障害になりました。
理由は、所属していた部署の体制がガラッと変わり、仕事についていけなくなったからです。
また、その時期は結婚式も控えており、結婚式の準備にも追われていたことも少なからず影響があったかもしれません。
ちなみに職業はシステムエンジニアです。システムエンジニアはチームで協力して開発を行うため、報連相が非常に重要になってきます。
ですが、当時いた部署は周りが優秀な方ばかりで自分だけ仕事ができないという感覚に陥り、徐々に相談ができなくなっていきました。
自分以外は仕事の理解やスピードが早くてまぁ辛かったですね。
最終的に適応障害になり、2ヶ月間会社を休むことになります。
その休みの期間中に結婚式を行ったため、半ニート状態で気まずかったです。 当時、適応障害について知っていたのは奥さんの両親と僕の家族だけでした。
休み中、仕事を辞めようか悩み奥さんに相談しました。奥さんには「辞めて休んだら。」と言ってもらえたのですが、奥さんの両親にはかなり反対されました。
当然ですよね。結婚式を挙げた途端、旦那が仕事を辞めてしまうのは騙されたような感覚になってもおかしくないと思います。
当時は他に稼ぎなんてなかったため、泣く泣く別の部署に復職しました。
休職中はメンタル系の本をよく読み、常に自分のメンタルがどのような状態か把握しておくことの重要性に気づくことができました。
社会人には長期休暇がないので、自分のことを見つめ直す良い機会だったなと今では思います。
休職中に読んでいた本
奥さんが言うには、適応障害と診断されるまでに会話が徐々に減っていたらしいよ。
自覚はまったくなかった。
復職先の部署が合わなかった
「前にいた部署に戻るとまた辛くなるだろう。」という所属していた部長の計らいで他の部署に異動して復職することになりました。
正直なところ、当時所属していた部署が会社の中で、まともな方だったので、「部署変わったらやってけないんじゃね。」という不安がありました。
その不安は見事的中したのです。
異動先の部署は、残業をしている人が多く、上司は女性をちゃん付けで呼ぶことが当たり前でした(昭和かな?)
また、当時はコロナウィルスが流行っていた時期だったのですが、異動先の部署ではほぼリモートワークができませんでした。理由は設備が整っていなかったらしい。まじかよ。
リモートワークがまともにできない、尊敬できる人がいない、残業している人が多い、いずれ自分もそうなるという確信。
そんな思いから、異動して5ヶ月、転職を決意しました。
(システムエンジニアってリモート向けの職業ではないんか?)
転職活動の流れ
もともと転職活動には興味があったのですが、なかなか行動に移していませんでした。
理由としては、「転職活動って難しそうだな」と思っていたからです。
だって会社を辞めようとしていることを周りの同僚や上司に相談できないじゃないですか。
ですが、やってみると案外そうでもないことに気付かされました。
やり方を知るというのは、非常に大事ですね。
転職サイトに登録
まずは、複数の転職サイトに登録しました。
- 【転職サイト】マイナビ
- 【転職サイト】リクナビ
- 【転職サイト】doda
- 【会社の口コミまとめサイト】Openwork
特にOpenworkは、会社の口コミを見れるサイトなのでおすすめです。
面接を受ける会社は必ずこのサイトをチェックしていました(基本的にネガティブな情報が集まるので全部を鵜呑みにするのはまずいですが)。
自分の会社の評価が悪く書いてあり、なぜかにっこりしました。
また、大手のリクナビもおすすめです。
リクナビに登録するとエージェントを紹介してもらえます。
このエージェントとのやり取りが転職活動を円滑に進める鍵となります。
転職エージェント
僕の結論ですが、転職エージェントは利用すべきだと思いました。
理由はいくつかあります。
- 希望した求人に沿った転職先を提示してくれる
- 電話や面接のやり取りをするため、嫌でも転職活動が捗る
- 転職のプロセスや面接のやり方についてわかりやすく解説してくれる
- 自己PRや履歴書のフィードバックをもらえる
- 面接の日をリマインド(通知)してくれる
特にエージェントから度々連絡をいただくので、嫌でも行動しなければいけない状況になり転職活動が進めやすくなります。
ただし、エージェントには頼りっぱなしにせず、自分でも転職サイトで求人情報を探してください。
エージェントはあくまで他人ですので、就職したあとのことはサポートしてくれません。自分が納得する企業を見極めましょう。
実際、僕はエージェントに紹介された企業に転職しませんでした。
自分で見つけた企業に応募できないかエージェントにお願いしたところ、交渉を快諾していただきました。
その後、エージェントが企業と直接交渉した結果、その企業に面接をしていただくことになりました。
その面接に無事合格したため、最終的に自分で見つけてきた企業に転職したという形になります。
余談ですが、エージェントは希望条件と異なる企業を紹介してくることがあります。そのときは紹介をしっかりと断り、改めて希望条件を提示しましょう。
おそらく希望条件と異なる企業を紹介されたときは、エージェントにとって旨味がある企業なんだと思います。
転職活動時に読んだ本
転職活動をする際に転職に関する本をいくつか読みました。
特に、「転職の思考法」がおすすめ。
転職について悩んでいる方は必見の内容となっています。
漫画版も出ているので文章を読むの面倒くさいと思う人はこちらもどうぞ(僕はどちらも読みました)。
転職活動してみて
現在は無職となってますが、当時、転職活動をしてよかったと思っています。
現時点での自分がどのような企業に転職できるか、転職はどのような流れで行うか経験することができたからです。
究極的な話、転職先がイマイチな企業でもまた転職すればいいと余裕ができますからね。
転職先では、前職と違い古い慣習はなく、リモートワーク中心で仕事ができるようなりました。
普通、転職系の記事っておすすめの転職サイトを紹介して広告を貼るものなのですが、なんせ僕はこのあと無職になっているので説得力がないんですよね。
転職自体は成功してますけど、会社員適正がなかった。
無職になった理由はこちら
まぁ、このあと無職になるんですけどね…
会社の比較ができるようになる
転職することで「前職では、〇〇だったな」という比較ができるようになります。
例えば、「前職ではリモートワークは週1回だったけど、今ではほぼ毎日できているな」とか。
前職で良かった取り組みは、転職先で提案できるし、悪かった取り組みは、「昔、こんなことあったなー」と感傷に浸ることができます。
複数職場を経験することで、その職場が常識的かそうでないかといった判断ができるようになってきます。
転職先がダメでもまた転職すればいい
今回、転職活動のノウハウを蓄積できたため、転職先の状況が悪くなるようであれば、また転職すればいいと心構えができるようになりました。
「転職ってどうやればいいんだろう」という思考をスキップできるようになったのは、非常に大きいですね。
もう会社でラジオ体操をすることはないんだ…
まとめ
会社に不満を持っているなら、とりあえず転職するのはアリだと思いました。
転職活動することで転職のやり方を嫌でも学べますし、今後の人生において「前の会社は○○だったな」と比較ができるようになるので、少し気持ちが楽になります。
あと、転職が決まるとメンタルが一時的に無敵になります。会社で嫌なことがあっても「どうせもう辞めるしな」と。
みなさんも転職を1度転職に踏み出してみては?
それではまた。
有給消化の休み期間、楽しかったなぁ(切実)